医療に限らず美容分野でも高い注目を集めているCBD製品。
少しずつ認知が進みつつあることを嬉しく思いつつ、まだまだ誤解も多く、訝しげに思っている方々もいらっしゃるかと思います。
下書きを書いたらだいぶ長くなってしまったので、何項かに分けてCBDの話をしたいと思います。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
『そもそもCBDってなに?』
CBDとは大麻の成分「カンナビノイド」の1つ「カンナビジオール」の略称です。
『大麻の成分』これが誤解や偏見の元だと思いますが、日本国内で禁止されているのは大麻の成分のうち、精神作用のある「THC(テトラヒドロカンナビノール)」です。CBD製品はこの成分を完全に排除または人体に影響が無いレベルまで取り除かれております。
CBDは多くの臨床試験結果から乱用、依存性がなく、運動学習や心理的機能に影響が見られない為、その安全性が認められております。
即ちCBD製品は大麻から国内で違法性のあるTHCを抜いたものとも言えます。
ゲートウェイドラッグと誤解されたり健康面を懸念される方もいらっしゃいますが、実は以前から医療分野では注目を集めていた成分なんですね。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
『CBDの効果』
CBDには自律神経の働きを整え、副交感神経を優位にさせる働きがあります。
人間の神経は日中活発に動いているときは交感神経が、夜寝る前など落ち着いているときは副交感神経が優位になるのですが、自律神経のバランスが崩れると常時交換神経が優位になってしまい、結果不眠や慢性疲労、不安や抑鬱など様々な悪影響が表れます。
リラックスすることによってそれらの症状を緩和してくれるのがCBDなんですね。
「寝付きが良くなった」
「眼精疲労が取れた」
「気持ちが穏やかになった」
という感想をよく伺いますが、リラックスできた為の副産物。強制的に眠りに落とすものではなく、謂わば眠り易い環境に整えてくれるのが、CBDの働きとも言えます。
また、アトピー性皮膚炎や癲癇発作等の緩和にも役立っています。
上記2つの症状はストレスで症状が悪化することもあるので、ストレスを緩和してあげることで症状を抑えてくれます。
この様に対処療法的な効果なので人によって様々な効果が得られますが、総じて自律神経の働きを整えることでストレス由来の症状を緩和してくれるものと言えます。
疑似化学や眉唾的なものではなく、実際の根拠があって効能が認められているものなんですね。

CBDの種類
そんなCBD、大きく分けると
・アイソレート
・スペクトラム
の2種類に区別することが出来ます。
まずは『アイソレート』
これは簡単に説明すると純粋なCBD成分そのものです。
大麻に含まれている様々な成分からCBDのみを分離精製しているので、当然含まれているのはCBD成分のみです。
この為含有率90%以上といった極めて高いパーセンテージ表記になるんですね。
こちらはパウダー状になっており様々な用途で摂取することが可能ですが単体では後者に比べると吸収効率が低い為、効率よく摂取するには後述するテルペン成分を同時に摂取するなど、工夫が必要です。
次に『スペクトラム』
こちらはCBD以外にも様々なカンナビノイド成分が含まれております。勿論国内で違法成分であるTHCは抜かれていますが、体内吸収を助ける為の様々な成分が含まれている為、前者より効率よく成分を摂取することが可能です。
スペクトラムには製法によって「フルスペクトラム」「ブロードスペクトラム」の2種類があります。
フルスペクトラムは謂わば大麻を生搾りしたエキスからTHCのみを人体に影響が無いレベルまで抜いたものです。なので基本的に全ての成分を含有しています。
後述するブロードスペクトラム同様高い吸収効率を期待出来ますが、規定量より多くのTHCが残存している場合もあり、注意が必要です。
ブロードスペクトラムは前述したアイソレートにその他成分を再添加したものです。最低限の成分のみ添加されたものやほぼ全ての成分を添加したものまで様々ですが、こちらは製法上THCを一切含んでおりません。
この為安心してご使用頂けますが、吸収を助ける成分が添加されていない場合もあり、注意が必要です。
いずれにせよ、値段やネームバリューに惑わされず、信頼出来るメーカーの製品を使用することが重要かと思います。
このように、CBD以外の様々な成分を含有し、単独で摂取するよりも吸収効率を上げたものが「スペクトラム」なんですね。
スペクラム化されたモノの多くは『オイル』『リキッド』『ワックス』といった形態になっています。
CBDの含有率は前者に比べて低いものの、前述したとおり吸収効率が良い為、製品単体で高い効果を期待できます。


吸収効率と2次スペクトラム/テルペン
アイソレートの項目でも少し触れましたがCBD単体では吸収効率が低く、期待できる効果を得られません。どれだけ高濃度のCBDを摂取してもこれでは効果は激減しまいます。
この為CBD製品はこの吸収効率を助けてくれる成分がどれだけ入っているかが、とても重要なんですね。
大麻草にはCBDの吸収を助けてくれる2次スペクトラムという成分が含まれていますが、更に吸収効率を底上げしてくれるのがテルペンと呼ばれる成分達です。
ではそもそもテルペンとは何か。これは簡単に説明すると植物に香りや風味を付けている成分群の総称です。
デトックス作用やアンチエイジング、ストレス緩和効果を持つフラボノイド成分の一種で、揮発することで血圧を下げたりリラクゼーション効果を持ちます。アロマテラピーや香水などにも使用されています。
大麻草は前述した2次スペクトラム成分と200種類以上のテルペン類を含んでいますが、フルスペクトラムやブロードスペクトラムCBDにはこれらの成分が全て、または一部含まれています。
そして単体でもリラクゼーション効果を持つテルペンですが、2次スペクトラム成分と共に摂取することで、相乗効果による更に高い効果を得られます。この現象をアントラージュ効果と呼びます。
即ちCBDは、2次スペクトラム成分とテルペンを同時に摂取することが重要になってくるんですね。
以上がCBDについての基本的なお話でしたm(_ _)m
次回はCBD製品の効果的な使い方などをお話しようかと思います(´ ー` )ノ
だいぶ長い文章になってしまいましたが、自粛中の暇潰しに読んで頂けたら幸いです!
次回はCBD製品の効果的な使い方についてのお話をします!
VapeShop FROG テシ